小野市うるおい交流館エクラより徒歩1分 医療法人社団 輝星会 きらら歯科

その歯みがきは万病のもと⑤

前回は歯みがきの仕方についてのNG例をお話させていただきました。

今回は基本的な歯みがきの仕方についてお話したいと思います。

 

正しい歯みがきの仕方について

・1〜2歯ずつ小刻みにみがく

・適度な力で

・みがき残しがないように、みがく順番を決める

・歯の表面だけではなく、歯と歯の間、奥歯の溝、歯と歯ぐきの間、歯が重なっている

 ところもみがく

・歯周ポケットの内側の汚れを歯ブラシで適度にかきだそうとしない

・歯みがき粉を使う

・歯みがき粉の量はヘッドの3分の1〜半分程度

・歯ブラシは1ヶ月に1回交換する

・電動歯ブラシでみがくときには手を動かさない

・歯の「近心面」にも意識してあてる

 

基本は、歯と歯の間にブラシの毛先を入れるようなイメージで歯にピタッとあてたまま小刻みに動かします。

その際、毛先が開くほど強くあてないように意識してください。

どうしてもゴシゴシと強くみがいてしまう人は、ヘッドが大きくて毛がやわらかい歯ブラシを選ぶことをおすすめします。

最近、幅広のヘッドの歯ブラシをよく見かけるようになったと思いませんか。

歯との接触面積が大きい分、効率よくみがくことができるというのがウリです。

基本のみがき方ができる人はふつうの大きさの歯ブラシをおすすめしますが

どうしても強くみがいてしまう人はこうしたヘッドが大きなもののうち、毛がやわらかいタイプを選ぶのもひとつの方法です。

そうやって2歯ずつ磨いて、ずらしていき、前歯の裏側は、歯ブラシを縦にして1本ずつみがきます。

電動歯ブラシを使う場合もおなじようにはと歯の間に毛先を入れたままキープし、一箇所に10秒ほどあてて、2歯ずつずらしていきます。

みがく順番は自分のやりやすい方法で構いません。ただし、すべての歯をまんべんなくみがくことができるよう、自分なりの順番を決めておくことをお勧めします。その際前面だけでなく裏側、噛み合わせの面も忘れないようにしてください。

 

歯みがきだけでは足りない!?

このように正しく歯磨きを行えば、6割ほどの汚れを取り除くことができます。「え?6割?」と思ったでしょうか。そうなのです。正しく丁寧にすべてのはを磨いても、歯ブラシだけでは6割程度の汚れしか取りのぞくことができません。先ほど、汚れが残りやすい場所として「歯と歯の間」や「歯と歯ぐきの間」「歯並びがでこぼこしていて重なっているところ」をあげましたが、こうした部分は歯ブラシだけでは限界があります。デンタルフロス、歯間ブラシ、ワンタブトプラしといって補助的清掃用具の使用が欠かせません。

しかし、日本ではこれらを使用している人は少数派でしょう。ある調査では、デンタルフロスの使用率は19、4%でした。

デンタルフロスとは、歯と歯の間の汚れを取り除くための糸です。必要な分だけ切って使う「糸まきタイプ」と、持ち手のついた「ホルダータイプ」の2種類があります。ホルダータイプのデンタルフロスとはいわゆる糸ようじのことです。そのほうがなじみがあるかもしれません。

糸まきタイプもホルダータイプも、歯と歯の間に糸を通して汚れをこすり取るということは同じです。使い勝手が異なるだけなので、優劣はありません。自分にとって使いやすいほうを選んでいただければと思います。

次に歯間ブラシは、その名前のとおり、歯と歯の間を掃除するためのブラシです。デンタルフロスも歯間ブラシも歯と歯の間に通して使うという点では同じですが、デンタルフロスは歯と歯が接している面を掃除するのに対し、歯間ブラシは歯と歯の隙間を掃除するという違いがあります。つまり、歯と歯の間に隙間があいていなければ、歯間ブラシは不要です。というよりも、すきまが空いていないのに無理やり歯間ブラシを差し込むと、かえって歯肉を傷つけてしまいます。なので歯肉の状態に合わせて使うものを変えることも大事ですね。

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